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vol.9 湯檜曽川のループ線 上越線

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山峡の小さな駅、土樽駅を過ぎると急勾配で高度を増した関越道を再び潜って小さな鉄橋を渡り、そのままトンネルに入ります。
このトンネルが清水トンネルです。1922年から9年の歳月をかけて完成した全長9,702mの長大トンネルです。このトンネルの完成によって上越線が全通。それまで首都圏から新潟までは信越本線を経由するしかありませんでしたが、それに比べて距離も時間も大幅に短縮されました。
なおトンネルの中間地点には、単線時代に列車のすれ違いができる信号所が設けられていました。今もその設備は残っているそうですよ。

トンネルを抜けると土合駅を5:05に通過。その昔は冬は閉鎖される難所だった清水峠越えを列車はわずか10分で越えてしまいました。でも、ここからが一番の見所ですよ!注意してください!
土合駅を過ぎると直ぐまたトンネルに入りますが、この間に右側の窓に張り付いていてください。トンネルを出たら下の方を眺めると進行方向とは直角の方向に鉄橋で線路が湯檜曽川(ゆびそがわ)を渡っているのが見えます。実はこの線路はこの先ニコニコ超会議号が通るところなんです。
またトンネルに入ると列車は左へ左へとカーブしてゆきます。下っているのが感じられるかも知れません。コンパスをもう一度見てみましょう。針が回っていますよね。またまたループ線です。270度の回転を終えるころトンネルを出ると直ぐ鉄橋を通過。これが先ほど眺めた線路です。窓に顔をくっつけて後方を振り返れば、今通った線路が上の方に見えるかも。3/4周するうちにこれだけの高度を下ったのです。

vol.10 おはようございます 上越線

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列車は水上駅に5:17に到着。2分間の運転停車です。 ここ水上から石打までは、上越線が開通した頃から電化されていました。あの長い清水トンネルを蒸気機関車で通るわけにはいかなかったのですね。
列車は利根川に沿って走ってゆきます。この辺りは諏訪峡という景勝地。遊歩道も整備されているので、是非一度歩いてみてください。ラフティングも行なわれていて人気です。

そろそろお目覚めのお客様もいらっしゃるのではないでしょうか。
目が覚めたら洗面所で顔を洗って歯磨きガシガシ。揺れる列車の中での歯磨きは意外に難しいです。しっかり足を踏ん張って振られないように。
髭剃りを行なう紳士の皆様。音が出る髭剃りは洗面所で行ないましょう。洗面所にはコンセントがあります。さて、電気かみそりを使おうと思ったら…「アレ?誰かのスマホが充電中だよ…」ということにならないように、スマートフォンなどの充電はこのコンセントを独占したりせずに、予備の電池パックをしっかり準備してくださいね。
髭をそったりお化粧を直したりと、いろいろやることはありますが、とかく寝台車の朝は洗面所が大混雑。御互い譲り合って楽しく旅をしましょう。
あ、そうそう。昨晩のお休み放送を思い出してください。貴重品は絶対に寝台に置かずに洗面所まで身につけてきてください。

利根川を何回か渡りながら下り、平地に出ると渋川に5:56到着。ここで43分間の運転停車。まだ寝ている人もいるかも知れませんので、おしゃべりは小さな声で。 やることもないのでもう一度…とばかり二度寝するのもまた一興です。

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