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vol.1 出発ニコニコ超会議号 東海道本線

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夕方のラッシュアワー。ホームにひしめく通勤客を尻目に、列車はゆったりと発車し、暫くは東海道本線を東へ向かいます。他の列車もたくさん走っている時間帯でもあるので、我がニコニコ超会議号もあまりスピードは出せません。発車して直ぐに渡る淀川橋梁から進行方向左側遠方に各方面に向かう阪急電車が望めるかも。

ビル街を抜けて周りはだんだんと郊外の風景に。 左車窓に山と共に名神高速道路が徐々に近寄ってきます。右車窓には阪急京都線や新幹線が寄り添ってくる、ここが有名な『天王山』、山崎です。大阪と京都との境界、木津川・宇治川・桂川が合流する昔からの隘路です。左車窓直ぐ近くにサントリーの山崎蒸留所が見えます。

わーっと寄り添ってきた道路や線路がまた徐々に離れて、桂川を渡るともう京都。京都駅の手前で左車窓にちらりと見える扇形車庫が『梅小路蒸気機関車館』。この時間は残念ながら営業終了後なので、蒸気機関車は眠りについている頃。煙も見えないかな? 右車窓には『東寺』の五重塔が見えて、外国人ならずともいかにも「京都だな」と感じるポイントです。

京都駅から直ぐに右側に分かれていく線路が奈良線。東海道本線が明治の時代に開通した頃は、実はこの線路がそうだったんです。 すぐに鴨川を鉄橋で渡り、トンネルで京都の『東山』と呼ばれる山並みを潜り抜けて出たところが山科。ここから東海道本線とはお別れし、我がニコニコ超会議号は湖西線に入ります。

vol.2 湖西線から北陸本線へ 湖西線 北陸本線

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湖西線は比較的新しい路線で、関西と北陸とを琵琶湖の西側を通ることで近距離で結ぶことを目的として1974年(昭和49年)に開業しました。トンネルを抜けると大津京でここから右車窓に琵琶湖を眺めることができますが、もう日が暮れてしまって真っ暗かも知れません。そろそろ皆さん駅弁を開いて腹ごしらえかな?

どんどん湖西線を北上して近江塩津で北陸本線に合流します。ここからは一路北陸を経由して日本海沿岸を走ることになります。

近江塩津の次の駅、新疋田を過ぎて暫くすると上を渡る線路を潜りますが、これは同じ北陸本線の上り線(我が列車が走っているのは東京に向かっているのに下り線、京都を後にしているからですね!)。この上り線はこの後、日本にわずか6箇所あるループ線のひとつを通ります。
ループ線というのは、ちょうど螺旋階段のようにぐるっと一周するような線路を敷いて勾配を緩くするために造られたものです。機関車や電車の力が強くなった現在ではあまり重要ではなくなりましたが、北陸本線が開通した当時は非力な蒸気機関車が主役の時代。単線(一つの線路を上りも下りも共用する路線)時代はこの線路で急勾配を克服していたんですね。
残念ながらニコニコ超会議号はここを通らずにその後建設された新しい線路をひたすら北上します。

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